【MERRELL】ランニングシューズ全モデル比較|おすすめはどれ?

  • MERRELLのランニングシューズは種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
  • MTLとAGILITY PEAKで、走りや作りの何が違うのか知りたい
  • トレイルランニングが初めてでも扱いやすいメレルのモデルはどれ?

「MERRELL(メレル)」は1981年創業のアウトドアフットウェアを主力とするアメリカ発のブランドで、ハイカーからトレイルランナーまで幅広く支持される世界的なアウトドアシューズメーカーです。靴職人の手仕事から始まった足入れの良さと、Vibramソールや独自フォームを組み合わせた実戦的な作りに定評があります。

ランニングシューズは自分が走る距離や路面に合わないモデルを選んでしまうと、脚の消耗や着地の安定感、レースでの走りやすさにも影響します。走り込みを気持ちよく続けるためにも、MERRELLのランニングシューズは各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、MERRELLの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のランニングシューズを全モデル比較します。用途別のおすすめモデルも紹介しますので、MERRELLのランニングシューズが気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

MERRELLとは自然を楽しむことを掲げるアウトドアフットウェアブランド

MERRELLは1981年にアメリカで生まれたアウトドアフットウェアブランドで、日本ではハイキングブーツやジャングルモックの名前で知られています。ランニングシューズを探す段階では登山靴のイメージが先に立ちますが、現行ラインナップにはトレイルレース用の本格モデルまで揃っています。

日本では公式オンラインストアが運営されており、現行のランニングシューズを正規品で選べる環境です。ハイキングブーツで培った足まわりのホールドやソールの噛み方が、MERRELLのトレイルランニングモデルの設計にもそのまま生きています。

MERRELLのブランドコンセプト

MERRELLが掲げる理念は「LET’S GET OUTSIDE – もっと自然を楽しもう」です。人々をアウトドアの冒険へ導き、日常生活にアウトドア文化を溶け込ませることを目標にしています。

ありのままの自然を感じ、自然を守り、より多くの人をアウトドアの世界へ連れ出すというミッションが、MERRELLの製品づくりの基準になっています。ランニングシューズでもリサイクル素材の採用やヴィーガンフレンドリー仕様が進んでいるのは、MERRELLの理念の延長にある取り組みです。

速さだけを追いかけず、山や街を長く楽しむための道具として設計されている点は、MERRELLのランニングシューズを選ぶうえでの前提になります。トレイルを歩く人と走る人の両方を視野に入れた作りが、モデル構成にも表れています。

MERRELLの歴史と創業背景

MERRELLは1981年、腕利きの靴職人ランディ・メレルと、スキーブランドの幹部だったクラーク・マティスとジョン・シュバイツァーの3人が「メレル・ブーツ・カンパニー」を立ち上げたことから始まりました。手作りの登山靴づくりで積み上げた木型とフィッティングの技術が、ブランドの土台にあります。

1983年にはOriginal Leather Hiking Bootsを発表し、1998年のジャングルモック、2001年のカメレオン、2007年のMOABとヒット作を重ねてきました。ジャングルモックとMOABは日本でも定番として定着し、MERRELLの名前を広く知らせたモデルです。

山を歩くための技術を磨いてきた歴史が、そのまま山を走るためのシューズ開発につながっています。グリップの粘り、足のホールド、岩からの突き上げを防ぐプレートといった発想は、ハイキングブーツの延長線上にあります。

MERRELLのランニングシューズの特徴と強み

MERRELLのランニングシューズは日本公式サイトで「トレイル ランニング」カテゴリーに集約されており、ロードランニング専用の独立カテゴリーはありません。山や未舗装路を主戦場に据えているのが、ランニングシューズにおけるMERRELLの立ち位置です。

一方で「MORPHLITE」や「PROMORPH」のように、公式が「ROAD to TRAIL」と位置づけるロード兼用モデルも用意されています。舗装路から林道までを1足でつなぐ走り方に対応するため、ラグを浅くしてアウトソールの転がりを確保した設計です。

ラインナップの頂点にはMTL(Merrell Test Lab.)があります。アスリートとの共同開発拠点として最先端のレースモデルを担い、MATRYXアッパーやカーボンプレートといった先進の素材と機構はMTL発で市販モデルへ降りてきます。

MERRELLのランニングシューズの機能とテクノロジー

MERRELLのランニングシューズを比較するうえで欠かせないのが、ミッドソールとアウトソール、アッパーそれぞれの独自技術です。モデル名の違いよりも、どのフォームとどのソールを組み合わせているかが走りの性格を決める要素です。

MERRELLが使う技術名は、後半の各モデル解説で繰り返し登場します。フォームの世代差やアウトソールの種類がわかると、比較表に並ぶ数値の意味も読み取りやすくなります。

MERRELLのランニングシューズに採用されている代表的な機能・テクノロジーは以下のとおりです。

  • FLOATPROとFLOATPRO+
  • SpeedARCミッドソールシステムとCarbon Fiber FlexPlate
  • FLEXCONNECT
  • M SELECT GRIPとM SELECT DRY
  • MATRYXアッパー
  • Vibram MEGAGRIPとVibram Traction Lug

FLOATPROとFLOATPRO+

FLOATPROは、MERRELLのミッドソールの中核を担うEVAベースのフォームです。クッション性と軽量性、耐久性のバランスを取ることを狙いとしています。

「MTL LONG SKY 2 MATRYX」や「AGILITY PEAK 6」、「MORPHLITE」、「NOVA 4 WATERPROOF」まで幅広いモデルに採用され、MERRELLの標準フォームとして定着しました。上位版のFLOATPRO+は超臨界発泡フォームで、ガスを溶かし込んで発泡させることにより、同じ体積でも軽く反発の強い素材に仕上げています。

FLOATPRO+を積む「MTL ADAPT MATRYX」や「PROMORPH」は、長距離を走ってもフォームがへたりにくく、後半でも沈み込みすぎません。厚いクッションが欲しいならFLOATPRO+搭載モデル、素直な接地感が欲しいならFLOATPRO搭載モデルという選び分けができます。

SpeedARCミッドソールシステムとCarbon Fiber FlexPlate

SpeedARCは、MERRELLが「MTL SPEED ARC PEAK」に搭載した推進システムです。ブランドとして初めてカーボンプレートをトレイルシューズに組み込んだ機構にあたります。

PEBAベースのFloatProレーシングフォームと高耐久FloatProフォームで、フォーク形状のCarbon Fiber FlexPlateを挟み込む3層構造です。プレートを一枚板にせず先端を分岐させることで、不整地でも一方向に突っ張らず、路面の傾きに合わせてしなります。

MERRELLは開発に5年と154回のプロトタイプテストを費やし、エリートアスリートの走りを反映させました。カーボンの反発を使いながら接地の自由度を残す設計のため、荒れた下りでも足を置く場所を選ばずに走れます。

FLEXCONNECT

FLEXCONNECTは、足の多方向の動きにミッドソールを追従させるMERRELLの構造技術です。ソールに縦と横のフレックスグルーブ(屈曲溝)を入れ、曲がる位置をあらかじめ決めています。

「AGILITY PEAK 6」や「MTL ADAPT MATRYX」、「PROMORPH」に採用され、厚みのあるミッドソールでも足の返しが遅れないようにしています。溝が横方向にも入っているため、斜面へ斜めに接地したときのねじれも受け流せる構造です。

屈曲性と安定性は本来ぶつかり合う要素ですが、曲がる場所を限定することで両立させているのがMERRELLの狙いです。トレイルでよくある不規則な着地でも、シューズが足の動きに逆らいにくくなります。

M SELECT GRIPとM SELECT DRY

M SELECTは、MERRELLが自社で開発するマテリアルの総称です。用途ごとにグリップや防水といった機能名が付き、Vibramソールを使わないモデルで力を発揮します。

M SELECT GRIPはさまざまな路面コンディションで粘るスティッキーラバーで、「MORPHLITE」のアウトソールに採用されています。M SELECT DRYは透湿防水メンブレンで、「NOVA 4 WATERPROOF」の防水性を支える素材です。

MERRELLの防水モデルにはGORE-TEXを採用する系統もあり、「AGILITY PEAK 6 GORE-TEX」と「MORPHLITE GORE-TEX」が該当します。自社開発のM SELECT DRYは走りと歩きを兼ねるモデルに、GORE-TEXはレース由来の走行性能を保ったまま防水化したいモデルに、という住み分けです。

MATRYXアッパー

MATRYXは、ケブラー繊維と高強度ポリアミドを織り込んだ高機能アッパー素材です。MERRELLではMTLラインの全モデルに採用され、レース用シューズのアッパーを担っています。

織りの段階で強度が必要な部分に繊維を集めているため、補強パーツを何枚も重ねずに耐摩耗性を確保できるのが利点です。MERRELLはさらにTPU補強を要所へ加え、岩や枝が当たりやすい外側を守っています。

MATRYXは伸びが少なく、汗や雨で濡れても形が崩れにくい素材です。レース後半にアッパーが伸びてホールドが緩む現象が起きにくいので、長い下りでも足が前に滑る不安が減ります。

Vibram MEGAGRIPとVibram Traction Lug

MERRELLのトレイルモデルの多くは、Vibram社のアウトソールを採用しています。Vibram MEGAGRIPは濡れた岩や木道でも粘る高性能コンパウンドで、Vibram Traction Lugはラグ1つ1つの形状で接地とグリップを最適化するラグ技術です。

「AGILITY PEAK 6」や「MTL ADAPT MATRYX」は2つの技術を組み合わせ、4〜5mmのラグで土と岩の両方に対応します。「MTL SPEED ARC PEAK」には上位のVibram MegaGrip Eliteが使われ、レースペースの短い接地時間に合わせたグリップへ振られています。

ロード兼用の「PROMORPH」に載るのは、舗装路での転がりとトレイルでのグリップを両立させるVibram XS TREK EVOです。同じMERRELLのランニングシューズでも、アウトソールの種類を見れば想定している路面がわかります。

MERRELLのランニングシューズ全種類の違いを比較

MERRELLのランニングシューズは、レース特化のMTLライン、オールラウンドのAGILITY PEAK、ロード兼用のPROMORPHとMORPHLITE、歩きも含めたNOVAという4つの方向に分かれる構成です。同じブランドでも重量とドロップ、ラグの深さの狙いが大きく違います。

重量やドロップ、スタックハイト、アウトソールを並べた比較表と、モデルごとの詳細を続けて紹介します。自分が走る距離と路面を思い浮かべながら、数値の差を見比べてみてください。

スクロールできます
モデル名 重量 ドロップ スタックハイト アウトソール 想定シーン
MTL SPEED ARC PEAK Vibram MegaGrip Elite/Vibram Traction Lug トレイルレーシング
MTL ADAPT MATRYX 約290g(27.0cm/片足) 6mm ヒール36mm/つま先30mm Vibram MEGAGRIP/Vibram TRACTION LUG ウルトラディスタンス
MTL LONG SKY 2 MATRYX 約240g(27.0cm/片足) 4mm ヒール23.5mm/フォアフット19.5mm Vibram MEGAGRIP ロング〜ウルトラディスタンス
MTL SKYFIRE 2 MATRYX 約200g(27.0cm/片足) 6mm ヒール25mm/つま先19mm Vibram MEGAGRIP ショート〜ミドル(スピードレース/アップヒル)
AGILITY PEAK 6 約280g(27.0cm/片足) 6mm ヒール32mm/フォアフット26mm Vibram MEGAGRIP/Vibram TRACTION LUG オールラウンド(100km/100mile対応)
AGILITY PEAK 6 BOA Vibram MegaGrip/Vibram Traction Lug オールラウンド(BOAフィット)
AGILITY PEAK 6 GORE-TEX 約290g(27.0cm/片足) 6mm ヒール32mm/フォアフット26mm Vibram MEGAGRIP/Vibram TRACTION LUG 防水トレイル
PROMORPH 約260g(27.0cm/片足) 6mm ヒール32.5mm/つま先26.5mm Vibram XS TREK EVO ロード〜トレイル
PROMORPH 3D 約210g(24.0cm/片足) 6mm ヒール32.5mm/つま先26.5mm Vibram XS TREK EVO ロード〜トレイル
MORPHLITE 約240g(27.0cm/片足) 6.5mm ヒール26.5mm/つま先20mm M SELECT GRIP 日常ジョグ〜軽いトレイル
MORPHLITE GORE-TEX 約210g(24.0cm/片足) 6.5mm ヒール26.5mm/つま先20mm メレル独自スティッキーラバー 雨天ロード〜軽いトレイル
NOVA 4 WATERPROOF 約280g(27.0cm/片足) 8mm ヒール29mm/つま先21mm QUANTUM GRIP トレイルラン〜ファストハイク

MTL SPEED ARC PEAK

MTL SPEED ARC PEAKの製品画像

項目 内容
モデル名 MTL SPEED ARC PEAK
アッパー素材 Matryx×Kevlarアッパー
ミッドソール SpeedARCミッドソールシステム(PEBAベースFloatProフォーム+高耐久FloatProフォーム+Carbon Fiber FlexPlate)
ラグ深さ
サイズ展開 ユニセックス22.5〜30.0cm

MERRELLの「MTL SPEED ARC PEAK」は、ブランド初のカーボンプレートを搭載したトレイルレーシングシューズです。アスリートとの共同開発拠点であるMTLが5年をかけ、154回のプロトタイプテストを重ねて仕上げたフラッグシップにあたります。

ミッドソールはPEBAベースのFloatProレーシングフォームと高耐久FloatProフォームの2層で、間にフォーク形状のCarbon Fiber FlexPlateを挟み込んでいます。アッパーはMatryx×Kevlar、アウトソールはVibram MegaGrip EliteにVibram Traction Lugを組み合わせた構成です。

一枚板のプレートと違ってフォーク形状が路面の凹凸に合わせてしなるため、荒れた下りでも突っ張らずに反発を返します。サイズはユニセックスで22.5〜30.0cmと幅が広く、足が小さいランナーもレース用と同じ設計を選べます。

トレイルレースで順位を狙うランナー、推進力を積極的に使いたい経験者に向くMERRELLのランニングシューズです。ふくらはぎや足裏への負担は大きく、走り込みが浅い段階ではレース終盤まで脚が持ちません。

MTL ADAPT MATRYX

MTL ADAPT MATRYXの製品画像

項目 内容
モデル名 MTL ADAPT MATRYX
アッパー素材 MATRYX(ケブラー繊維×高強度ポリアミド)+TPU補強
ミッドソール FLOATPRO+(超臨界発泡フォーム)
ラグ深さ 4mm
サイズ展開 メンズ25.0〜30.0cm

MTLラインで最も厚いクッションを持つのが、MERRELLの「MTL ADAPT MATRYX」です。ウルトラディスタンスを推奨距離に据え、長時間の行動で脚のダメージを抑えることを主眼にしています。

スタックハイトはヒール36mm/つま先30mmでドロップは6mm、ミッドソールには超臨界発泡フォームのFLOATPRO+を採用しています。重量は約290g(27.0cm/片足)と、厚みのわりに数値を抑えた作りです。

アッパーはケブラー繊維と高強度ポリアミドを織ったMATRYXにTPU補強を重ね、アウトソールはVibram MEGAGRIPとVibram TRACTION LUGによる4mmラグです。FLEXCONNECTが縦横の屈曲を助けるため、厚底でも足の返しが遅れにくくなっています。

100kmを超えるロングレースを走る人、終盤まで脚を残したい人が主な対象です。接地面までの距離が遠くなる分、路面を細かく感じ取りたいランナーには向きません。

MTL LONG SKY 2 MATRYX

MTL LONG SKY 2 MATRYXの製品画像

項目 内容
モデル名 MTL LONG SKY 2 MATRYX
アッパー素材 MATRYX(ケブラー繊維×高強度ポリアミド)+TPU補強
ミッドソール FLOATPROフォーム
ラグ深さ 5mm
サイズ展開 メンズ25.0〜30.0cm

「MTL LONG SKY 2 MATRYX」は、ロングからウルトラまでのレースを想定したMTLラインの中核モデルです。厚みを抑えた低めのスタックで、テクニカルな路面での接地感を優先しています。

ヒール23.5mm/フォアフット19.5mmという低めのスタックハイトに4mmドロップを組み合わせ、アウトソールは5mmラグのVibram MEGAGRIPです。重量は約240g(27.0cm/片足)、ウィメンズは約200g(24.0cm/片足)に収まっています。

E-TPUフットベッドとESSアーチブリッジが土踏まず周りのねじれを抑え、岩や木の根に乗ってもぐらつきを感じにくくなります。シュータンライニングには温度と湿度を調整する37.5を使い、長時間でも蒸れがこもりにくい仕上げです。

路面の情報を足裏で拾いながら走りたいトレイルランナー、山岳レースでラインを細かく選ぶ人に向いています。クッションの余裕は控えめで、舗装路の長い区間が挟まるコースでは脚に硬さが残ります。

MTL SKYFIRE 2 MATRYX

MTL SKYFIRE 2 MATRYXの製品画像

項目 内容
モデル名 MTL SKYFIRE 2 MATRYX
アッパー素材 MATRYX(ケブラー繊維×高強度ポリアミド)+TPU補強
ミッドソール FLOATPROフォーム2層構造+BZM-8ロックプレート
ラグ深さ 5mm
サイズ展開 メンズ25.0〜30.0cm

約200g(27.0cm/片足)という、MTLラインで最も軽い数値に仕上げたモデルが「MTL SKYFIRE 2 MATRYX」です。短時間で決着するスピードレースやアップヒルへ狙いを絞っています。

ヒール25mm/つま先19mmの6mmドロップで、FLOATPROフォームを2層に重ねた間にBZM-8ロックプレートを挟む構成です。プレートが小石や岩角の突き上げを受け止めるので、薄めのミッドソールでも足裏への当たりがきつくなりません。

MATRYXアッパーは伸びが少なく、登りでつま先立ちになってもかかとが抜けにくい作りです。5mmラグのVibram MEGAGRIPは土の斜面でも掻き上げが効き、急登で足が流れにくくなります。

バーティカルレースやショートレースを走る人、軽さを最優先したいランナー向けのMERRELLのトレイルランニングシューズです。クッションは薄いため、100kmクラスの距離では脚の消耗が早まります。

AGILITY PEAK 6

AGILITY PEAK 6の製品画像

項目 内容
モデル名 AGILITY PEAK 6
アッパー素材 Leno Weave
ミッドソール FLOATPRO+ESSロックプレート(FLEXCONNECT構造)
ラグ深さ 5mm
サイズ展開 メンズ25.0〜30.0cm

MERRELLのトレイルランニングを代表するオールラウンドモデルが「AGILITY PEAK 6」です。100kmや100mileのレースまで想定した設計で、現行ラインナップの中心に据えられています。

ヒール32mm/フォアフット26mmの6mmドロップに、FLOATPROミッドソールとフォアフット側のESSロックプレートを組み合わせています。重量は約280g(27.0cm/片足)で、前世代から軽く仕上げ直されました。

通気性の高いLeno Weaveアッパーが足を包み、FLEXCONNECTの縦横の溝が着地から蹴り出しまでの動きを妨げません。アウトソールはVibram MEGAGRIPとVibram TRACTION LUGの5mmラグで、濡れた岩にも思い切って足を置けます。

1足でトレーニングからレースまでまかないたい人、初めての本格的なトレイルランニングシューズを探している人にまず挙がるモデルです。尖った性格はありませんが、距離も路面も選ばない汎用性はMERRELLのランニングシューズの中で際立ちます。

AGILITY PEAK 6 BOA

AGILITY PEAK 6 BOAの製品画像

項目 内容
モデル名 AGILITY PEAK 6 BOA
アッパー素材 メッシュ×シンセティック×TPU
ミッドソール FLOATPROフォーム
ラグ深さ
サイズ展開 メンズ25.0〜30.0cm

「AGILITY PEAK 6 BOA」は、ベースモデルにBOA Fit Systemを組み合わせた派生版です。ダイヤルを回すだけで締め具合を調整でき、走りながらでもフィットを詰め直せます。

FLOATPROフォームのミッドソール、FLEXCONNECTのデュアルフレックスグルーブ、Vibram MegaGripとVibram Traction Lugのアウトソールという構成はAGILITY PEAK 6を踏襲しています。アッパーはメッシュとシンセティック、TPUを重ねた構成で、PerformFit Wrap構造が甲を面で押さえる作りです。

靴紐のように結び目がゆるまないため、長い下りの振動で締め具合が変わる悩みが減ります。ライニングには100%リサイクルメッシュ、フットベッドにも一部リサイクル素材を使い、Cleansport NXTで臭いの発生も抑えています。

行動中に足がむくみやすい人、レース中に立ち止まらず調整したい人には有力な選択肢です。ダイヤル部分は岩に当てると壊れる可能性があり、藪や岩場が続くコースでは扱いに気を使います。

AGILITY PEAK 6 GORE-TEX

AGILITY PEAK 6 GORE-TEXの製品画像

項目 内容
モデル名 AGILITY PEAK 6 GORE-TEX
アッパー素材 リップストップナイロン+GORE-TEX Invisible Fitメンブレン
ミッドソール FLOATPRO+ESSロックプレート(FLEXCONNECT構造)
ラグ深さ 5mm
サイズ展開 メンズ25.0〜30.0cm

防水仕様として用意されているのが「AGILITY PEAK 6 GORE-TEX」です。リップストップナイロンにGORE-TEX Invisible Fitメンブレンを組み合わせ、雨天や泥濘の多いコースを走れるようにしています。

ヒール32mm/フォアフット26mmの6mmドロップ、FLOATPROミッドソール、ESSロックプレート、5mmラグのVibram MEGAGRIPという走りの骨格はベースモデルと共通です。重量は約290g(27.0cm/片足)で、防水化による増加は10g程度に収まっています。

メンブレンをアッパーへ薄く貼り込むInvisible Fit構造のため、防水モデルにありがちな足まわりのもたつきが出にくくなっています。一方で通気性はベースモデルに劣り、真夏の乾いたトレイルでは内部に熱がこもりやすい点が弱点です。

天候が読みにくい時期に走る人、雨の低山でトレーニングを重ねる人に合うMERRELLのトレイルランニングシューズです。晴天が続く季節にはベースモデルと履き分けたほうが快適に走れます。

PROMORPH

PROMORPHの製品画像

項目 内容
モデル名 PROMORPH
アッパー素材 シンセティックマルチレイヤードメッシュ(フィットパネル付き)
ミッドソール FLOATPRO+(超臨界発泡フォーム)
ラグ深さ 2.5mm
サイズ展開 メンズ25.0〜30.0cm

「PROMORPH」は、MERRELLが「ROAD to TRAIL」と位置づける高機能マルチアウトドアランニングシューズです。舗装路から未舗装路までを1足でつないで走るスタイルを想定しています。

ヒール32.5mm/つま先26.5mmの6mmドロップに超臨界発泡フォームのFLOATPRO+を積み、アウトソールにはロードでも転がりの良いVibram XS TREK EVOを採用しました。ラグは2.5mmと浅く、アスファルトでの引っかかりを抑えています。

アッパーはシンセティックのマルチレイヤードメッシュで、ミッドフットのフィットパネルが横ブレを抑えます。FLEXCONNECTの溝が足の多方向の動きに追従するため、路面が土に変わっても踏み替えがぎこちなくなりません。重量は約260g(27.0cm/片足)です。

自宅から走り出して河川敷や里山までつなぐ人、シューズを何足も使い分けたくない人に合います。浅いラグは深い泥やザレ場では効きが落ちるので、本格的な山岳レースには別のモデルが必要です。

PROMORPH 3D

PROMORPH 3Dの製品画像

項目 内容
モデル名 PROMORPH 3D
アッパー素材 シンセティックマルチレイヤードメッシュ
ミッドソール FLOATPRO+(超臨界発泡フォーム)
ラグ深さ 2.5mm
サイズ展開 ウィメンズ22.5〜25.5cm

「PROMORPH 3D」は、同じROAD to TRAILコンセプトを受け継ぐ派生モデルです。MERRELLの公式オンラインストアで現行として確認できるのはウィメンズ展開で、サイズは22.5〜25.5cmを揃えます。

ヒール32.5mm/つま先26.5mmの6mmドロップ、FLOATPRO+ミッドソール、Vibram XS TREK EVOによる2.5mmラグという骨格はPROMORPHと共通です。重量は約210g(24.0cm/片足)と軽く、ロードのペース走でも脚が回ります。

シューレースとライニング、フットベッドカバーには100%リサイクル素材、フットベッドには50%リサイクルEVAを採用しました。環境負荷を抑えながら走行性能を落とさない作りは、MERRELLがランニングラインで一貫して進めている方向です。

ロードとトレイルを行き来する女性ランナー、素材の出どころも選択基準に入れたい人に向きます。ラグの浅さはPROMORPHと同じで、テクニカルな山道では物足りなさが出ます。

MORPHLITE

MORPHLITEの製品画像

項目 内容
モデル名 MORPHLITE
アッパー素材 エンジニアードジャガードメッシュ
ミッドソール FLOATPRO(EVAフォーム)
ラグ深さ 3mm
サイズ展開 メンズ25.0〜30.0cm

MERRELLのランニングラインで最も日常使いに寄っているのが「MORPHLITE」です。「ロード to トレイル」を掲げ、ロード向けのカスタムラグパターンを土台に設計されています。

ヒール26.5mm/つま先20mmで6.5mmドロップ、ミッドソールはEVAベースのFLOATPRO、アウトソールはM SELECT GRIPのスティッキーラバーです。3mmラグは舗装路で足音がうるさくならず、砂利や土の林道でも滑りを抑えます。

ジャガードメッシュのアッパーとインターナルブーティー構造が足を包み、靴下のような履き口が砂の侵入を減らします。重量は約240g(27.0cm/片足)で、シューレースとウェビング、ライニング、フットベッドに100%リサイクル素材を使うヴィーガンフレンドリー仕様です。

普段のジョグが中心でたまに未舗装路も走る人、通勤やタウンユースまで1足で兼ねたい人が扱いやすいモデルです。クッションもプレートも控えめなので、岩の多い山では突き上げを拾います。

MORPHLITE GORE-TEX

MORPHLITE GORE-TEXの製品画像

項目 内容
モデル名 MORPHLITE GORE-TEX
アッパー素材 ジャガードメッシュ+GORE-TEXメンブレン
ミッドソール FLOATPRO(EVAフォーム)
ラグ深さ 2mm/3mm
サイズ展開 ウィメンズ22.5〜25.5cm

「MORPHLITE GORE-TEX」は、MORPHLITEにGORE-TEXメンブレンを組み込んだ防水版です。MERRELLの公式オンラインストアで現行として確認できるのはウィメンズ展開で、サイズは22.5〜25.5cmです。

ヒール26.5mm/フォアフット20mmの6.5mmドロップ、FLOATPROのEVAミッドソール、メレル独自のスティッキーラバーアウトソールという構成をベースモデルから引き継いでいます。重量は約210g(24.0cm/片足)です。

ジャガードメッシュにGORE-TEXメンブレンを重ねているため、雨の舗装路や濡れた芝でも中に水が入りにくくなります。ラグは2mmと3mmの組み合わせで、街中での走りやすさを崩さない深さに抑えられています。

雨の日も走る習慣がある人、通勤ランで足元を濡らしたくない人に向いた1足です。防水である以上、夏場の蒸れはベースモデルより増えます。

NOVA 4 WATERPROOF

NOVA 4 WATERPROOFの製品画像

項目 内容
モデル名 NOVA 4 WATERPROOF
アッパー素材 エンジニアードメッシュ+TPU補強(透湿防水メンブレン)
ミッドソール FLOATPROフォーム
ラグ深さ 4mm
サイズ展開 メンズ25.0〜30.0cm

「NOVA 4 WATERPROOF」は、2019年の初代から続くNOVAシリーズの最新世代です。トレイルランニングからファストハイク、ハイキングまでを1足でカバーするMERRELLのマルチアウトドアシューズにあたります。

ヒール29mm/つま先21mmで、本記事で扱うMERRELLのランニングシューズの中では最も大きい8mmドロップです。ミッドソールはFLOATPROフォーム、アウトソールは4mmラグのQUANTUM GRIPで、重量は約280g(27.0cm/片足)に収まります。

アッパーはエンジニアードメッシュにTPU補強を重ね、独自開発の透湿防水メンブレンであるM SELECT DRYが雨と泥を防ぎます。接地面積が広く取られているため、荷物を背負って歩く場面でも足元がふらつきません。

走りと歩きが混ざる山行に使いたい人、かかと寄りの着地で高めのドロップが合う人が対象です。反発を使って前へ進むタイプのシューズではないので、レースでタイムを狙うならMTLラインのほうが噛み合います。

まとめ

この記事では、MERRELLのブランド背景と独自テクノロジーを解説し、現行のランニングシューズを全モデル比較しました。レース特化のMTLライン、オールラウンドのAGILITY PEAK 6、ロード兼用のPROMORPHとMORPHLITE、歩きも含めたNOVAという4つの方向に整理できます。

選ぶときは、走る距離と路面、防水の要否という3つの軸で絞り込むと迷いにくくなります。初めての1足ならAGILITY PEAK 6、ロード中心で未舗装路も走るならMORPHLITE、レースで結果を狙うならMTLラインというのが基本の分かれ道です。

足入れの感覚やサイズ感は個人差が大きいため、候補を2〜3モデルまで絞ったら実際に履いて比べてみてください。MERRELLのランニングシューズ選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころからランニングに親しみ、これまで複数ブランドのランシューを実際に購入して履き比べてきました。このサイトでは各モデルの機能やテクノロジーの違い、選び方をランナー目線で整理し、用途・性能別のおすすめモデルをわかりやすく紹介しています。

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